ぶらり東京 歩いてみれば
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柴又を訪ねて

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江戸川沿い江戸川に出れば、とても気持ちの良い風が吹いています。
毎年、7月下旬、隅田川花火大会の前に先立って「葛飾納涼花火大会」が行われます。江戸川の土手に座って、目の前でのんびり花火見物できるので、これもお薦めです。
昼間に屋形舟に乗って、夜は江戸川の土手で花火見物。なかなか粋なコースになるのでは。

少し上流に向かえば、「矢切の渡し」があり、川を渡って、千葉県側に行けます。

こちらには、伊藤左千夫の「野菊の墓」の石碑があります。また、少しばかり遠いですが江戸川沿いを下流に向かって歩いて行くと、「里見公園」があり、桜のお花見にはとてもいい場所です。公園内の石垣が残る国府台城は、滝沢馬琴の『南総里見八犬伝』のモデルとされています。

矢切の渡し(やぎりのわたし)ただ、千葉県側に降りてしまうと、電車の駅までかなり歩くことになりますので、柴又側に戻ったほうがいいようです。

渡し舟に乗ると、思ったよりも川の流れが速いのに気付かれることでしょう。
手漕ぎの渡し舟に乗ったときに、随分と流されるのに驚きました。もちろん、流れを考えて発着所を設定しているので、ぴったりと向こう岸に着きます。さすがですね。
混雑時や風の強い時は動力船、運の良い時には、手漕ぎの渡しに乗れます。

川魚料理「川甚」昼食は、参道沿いの昔ながらのお店で食べるのもよし、ちょっと奮発して、「川甚」でいただくのもよし。
この「川甚」は、江戸川沿いに古くからある川魚料理の専門店で、鯉や鰻の料理が名物です。
私が幼い頃は、今のように大きな堤防ではなかったため、もっと川に近く、木造の趣のある店構えでした。

おもしろいことに、なぜか岩風呂があり、お食事の前に入ったものです。
「川甚」入口 夏目漱石・尾崎士郎・林芙美子など歴代の作家、いえ、ここはあえて文人と呼びましょうか。
多くの文人たちに愛され、たくさんの小説にこの「川甚」の名が出てきます。

建物は、ビルに変わったとはいえ、歴史を感じさせてくれるでしょう。そうそう残念ながら岩風呂はもう、なくなってしまったと、下足番のおじさんに聞きました。


「川甚ホームページ」 03-3657-5151
   

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